つれづれなるまゝに、日暮らし、硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。
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もうじき夏なので毎年恒例の「火垂るの墓」を視聴。
これぞ夏の風物詩。
金鳥の夏、節子の夏。
もう何回も観てるのでさすがに泣きはしないけれどやはり心にズドンときます。
かなり好きな映画なので少しばかり語ります。
俺がいつもいつも一番心にズドンとくるシーン。
それは母の死でも節子の死でもない(や、これらもズドンとくるんだけど)
そのシーンはズバリ…
ラストの清太(幽霊)と目が合うシーンなのです。
なんのこっちゃわからねー!という方もいらっしゃる事かと思いますのでSS付で説明。
ラストシーン
節子に「もう遅いからおやすみ」と笑顔で言う清太
節子が眠ると光が消え(画面が暗くなり)清太の表情も消える
そしてこちらをジっとみつめてくる清太(ここで視聴者と目が合う)
フッっと視線をはずす
視線の先には現代の日本の情景
このたった10数秒のシーンが本当に心に響く。
制作者が伝えたいこの映画のメッセージの全てがこのシーンに詰まっていると思うの。
まぁ解釈は人それぞれだと思うけどね。
しかし…うーん…
良い映画だなぁ。
もうね他にも語りたいシーンいっぱいあるんだけど、何枚SS撮ったらいいのかわからないので割愛。
幽霊になった清太と節子が過去(悪夢)を繰り返し体験するという解釈についてや
母の着物を売る時の節子の泣き声に耳を塞ぐ清太(幽霊)のシーンとか
蚊帳の中で飛ぶ火垂るを見て父を思い出し、不安に駆られて幼い妹に拠り所を求める清太の幼さ(14歳の少年だからね)や
「清太が阿呆だから節子が死んだ!清太が悪い!」などというお粗末な感想しか抱けない阿呆に対する反論(この映画には悪い人間なんて誰一人出ていないだルルォ!)等
書きたい事はいっぱいあるのだけれどね。
っつか誰か俺と火垂るの墓について語ってくれよ(懇願)!!
余談。
偶然にも母が今日何故かサクマドロップを買ってきた。
缶ではなく袋だったのが大変残念だったけど、心の中では「わぁ~いろろっぷろろっぷろろっぷ~」と超スキップした。
余談2。
火垂るの墓は是非とも子供さんにも観て欲しい映画なのだけれど、トラウマ必至なので止めた方がいいとも思う。
せめて清太と同い年の14歳になるまでは。
なのでもう少し表現がマイルドな「うしろの正面だあれ」をおすすめする。
こちらは子供でも観れるうえに、大人も楽しめるかと(悲しい話だけど火垂るよりは前向き)。
機会があれば是非。
終わり